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永遠の仔

ジャケ買いした文庫本。
読み進めるうちに、心が痛くなってきてしまう。
私はそのような環境に育ったわけではないのに、想像で、本当に痛く、苦しくなってしまう。
残念ながら優希の痛さを十分に理解は出来ないのだと思うが、それでも、なんとなくの想像で読み進める。

ジャケットは球体関節人形展以来だったけど、「おっ!」と思い、作者もタイトルも知らないけど買ってしまった。やはりレコードも本もそうだけど装丁って大切です。

いみじくも、近い人間が武蔵小杉の病院にお世話になっていたこともあり、また、出てくる土地もちょっとは知っている場所なので、そういう面では感情移入しやすい状況だったが、読みやすいけれども、感情移入ができない作品。というかそういう経験がない人間のことは突き放してくる。

想いもよらぬところで子供(というか、他人)に精神的負担を与えているということが多いのだろう。危害を与える本人たちがそのことに気づいていないことが多いようだ。

最後に、この本は、作者のあとがきのための長い長い前書きだったようだ。
by grandfish | 2006-06-19 02:29 | 非日常
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